膝関節について学ぶ4「滑液包の機能と膝痛との関連」


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関節周囲には滑液包という衝撃吸収のためのクッションがあります。

膝の痛みがあるときに、膝周囲を触ってみると少し腫れているような状態を確認できるかもしれません。

一般的に「膝に水がたまってる」状態は、関節内の関節液が通常よりも増えていることを指します。

膝痛の初期段階では、関節内ではなく、表皮に近い組織の炎症や体液の滞留により膝周囲が膨らんでいることもあります。

その組織の一つが滑液包というものになります。

 

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滑液包

膝関節を外側からみたイラスト

膝周囲の滑液包 外側

 

膝関節を内側から見たイラスト

膝周囲の滑液包 内側

イラストの赤で書いてあるところが滑液包という組織になります。

 

滑液包は関節運動に伴い頻繁に骨と腱が接触する部分に存在しています。

 

滑膜の袋の中に少量の滑液が入った組織で、ちょうどクッションのような働きを持ちます。

 

例えば、鵞足滑液包(がそくかつえきほう)は縫工筋、薄筋、半腱様筋の腱と脛骨の内側の面との間に存在して、腱と骨の摩擦を軽減しています。

 

滑液包炎

滑液包にかかるメカニカルストレスが許容範囲をこえると滑液包は炎症を起こします。

 

これを滑液包炎といいます。

 

滑液包炎が起こると、滑液包は大きく膨らみ押すとプヨプヨするようになります。

 

組織間の摩擦に対応するために滑液包は大きく膨らみます。

 

以下の写真は、膝蓋下滑液包炎のモデルです。

ちなみに管理人の膝です(笑)

膝痛

右膝のお皿がふくらんでいるのが分かりますでしょうか?

これは、仕事上で繰り返される膝を床につく動作により起こったと考えられます。

 

膝蓋前滑液包炎は床やタイル張りの職人さんに多いとされていますが、整体の私でも起こってしまいました。

 

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滑液包炎の対処

 

とにかく、炎症部位にかかるストレスを減らすことが必要です。

 

それには、全身のバランスを整えて、炎症部位と直接関わりがある筋腱などの組織のテンションを適切に保つことが重要です。

 

全身のバランスは、このサイトでご紹介しているテニスボールで硬くなりやすい部位をほぐすようなセルフケアやストレッチを行うことで血液循環やリンパ液の循環を促し、改善することができます。

 

それから、炎症部位に負担のかかる動作を改善していきます。

 

上記の私の膝蓋前滑液包炎であれば、膝のをつく動作頻度の左右差やつく角度などを観察します。

 

観察の結果、私の場合、膝をつく動作が右から入る癖があることがわかりました。

 

膝をつく動作でもやり易いほうとやりにくいほうがあるときは、骨盤などの歪みが反映されています。

 

全身のバランスがくずれてそうなったのか?それとも無意識の癖でそうなったのか?は分かりませんが、それから、特に整体施術のときには自分の動作すべてに意識をもつように心がけるようにしていくことで膝蓋前滑液包炎は治まっていきました。

 

まとめ

 

膝の痛みで炎症が起こっている場合、その炎症部位がどこであるか特定することで、「膝の痛み=軟骨のすり減り」であるという、現代人の潜在意識にすりこまれた短絡的な方程式を外すことができると思います。

 

「先生、膝が痛くて膝のここが膨らんでいるんですけれども、これって軟骨のすり減りで膝に水がたまっているんですか?」

 

と聞かれることが、よくあります。

 

みると、大抵は、滑液包の炎症やその他、皮下組織に体液が滞留している状態なので、整体で全身の調和を図り、体液の流れの滞りと動作の改善を指導することで、その日の夜には膨らみがなくなっているという報告をよくいただきます。

 

そこにかかる負荷がなくなり、体液の循環がよくなればむくみが改善されますし、滑液包の膨らみは必要なくなり正常化されていきます。

 

膝周囲が腫れている症状は必ずしも軟骨のすり減りではなく、滑液包炎というものがあることをぜひ覚えておいてください。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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