膝の痛みや肩こりなどを慢性的にお持ちの方は片脚バランスが苦手な傾向があります。
その片脚バランスが苦手というほとんどの方に共通する機能低下部位があります。それは足部の機能低下です。
膝痛・肩こりの原因となる足部の機能低下
足は唯一の接地ポイントですから、その部位の機能低下は立位バランスの不安定性につながります。
身体のバランスを保つ器官としてよく知られている部位は内耳にある三半規管ですが、それ以外、足部をはじめ全身の関節内や皮膚、筋肉内などの受容器からも情報を得ることでより安定した効率的な身体動作をおこなうことができます。
足部の機能低下の主なものは、足アーチの下降などもありますが、足指をほとんど使わないことや、足を可動性のないただの塊として使っていることであると考えます。
現代では靴を履くようになったことで、足指を使わなくても不自由はしません。
これは舗装された路面で歩くときには問題にならないでしょう。
しかし、この舗装された平らな道路が足の機能低下を助長しているのです。
人間の足はもともと凸凹道に適応するように造られています。
地面の形状に合わせて、足の26個の骨は配列を変化させて、上手に地面をとらえます。
いろいろな角度からかかる地面からの負荷により足部の筋肉は満遍なく鍛えられます。またこれによりバランス感覚に関係する足部のセンサーが活性化します。
舗装道路では、刺激が少なくセンサーの活性化までは至らないのです。
そこで不安定な状況をつくる道具を使ったバランスエクササイズが行われることになるわけです。
日常でできる足部の機能向上エクササイズ
このバランスエクササイズですが道具が必要という点で実施がめんどくさくなったり、単純すぎて飽きてしまったりして継続しなくなってしまうものです。
日常生活の中のすきま時間で手軽に道具を使わずにできることが継続のカギとなります。
そこで試してみたいのが、道路にある「視覚障害者誘導ブロック」です。
このブロックには、点状になっている注意喚起を促す警告ブロックと線状になっている移動方向を示す誘導ブロックがあります。
線状になっているブロックを踏んだときに微妙に足関節が内反・外反する刺激や母指球や小指球で踏んだ時の足指がズレるような刺激が足の中にある細かい筋肉やふくらはぎの深層にある筋肉を適度に刺激し、足の感覚を鋭敏にしてくれます。
遊び感覚で、足のつま先をいろいろな角度にして踏んづけてみると足の機能低下が解消されることでしょう。
親指でこの凸凹に乗るようにすると足の拇指で蹴る機能が高まりますし、小指で乗るようにすると小指側で蹴る機能が高まります。
足部の蹴る機能は大きく分けて、この二種類に分けられます。
どちらも適度に刺激すると平らな舗装面での片脚立ちバランスは格段によくなります。
この視覚障害者誘導ブロックは、その凸凹で高齢者がつまずく可能性があることが問題点としてあげられています。
確かに不用意に引っかかってしまうと転倒の危険がありますが、路面に注意ができる状況でしたら、このような障害物を身体の機能改善に役立てることも十分可能性です。
まとめ
生活環境のバリアフリー化が進んでいますが、まだまだ障害物に対して柔軟に対応できる身体状況のときから楽をしてしまっては、身体の機能低下を促進するようなものです。
人間のカラダは環境に適応する素晴らしい能力があります。それは日常生活上、不利になろうが、有利になろうが関係なくとにかく適応します。
このような経緯から、私は身体の機能維持のために「バリアアリー作戦」と名付けてこの作戦をおススメいたします。
もちろん膝が痛い人、腰が痛い人は無理にやらなくてもいいのですが、場合によっては足の機能が高まって痛みが軽減するかもしれないので痛みがひどくならない程度に試してみるのも良いと思いますよ。
その他に足部の機能は姿勢のバランスに直結していますので、足部の機能低下で肩こりや首コリになりやすくなっているケースもよくあります。
もしマッサージに通って肩こりや首コリをほぐしてもらっているけれども、一時的な気持ちよさで終わり、すぐに元の辛い状態に戻るようでしたら、根本原因に対処していないことが考えられます。
上半身の症状でも、足という身体の土台のブレが問題かもしれないのです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
◆ 横須賀整体スタジオ
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