パフォーマンスを低下させる原因とは?
競技能力を最大限に高めるには、その競技自体のトレーニングはもちろん必要ですが、そのベースとなる筋力の構築が非常に大切です。
筋力ベースをつくるには、レジスタンストレーニングの中でもBIG3(びっぐすりー)と呼ばれるベーシックエクササイズをしっかり行うことが必要です。
そのBIG3とは、「スクワット」「デッドリフト」「ベンチプレス」です。
通常のベースメントのトレーニングではこれに加えて、ベントオーバーローイング、ラットプルダウン(背中)やショルダープレス(肩)、そして爆発的な瞬発力を養成するために、クィックリフト(ウェイトリフティング系の種目)をおこなうことが必要です。
膝の痛みを自分で治すというタイトルのサイトなので、レジスタンストレーニングの詳細については、別の機会に譲りますが、これらのトレーニング種目を行う上で、本当に自分の筋肉の出力が十分発揮できているのか?
という疑問をもったことはありますか?
実は、ほとんどの人が何かしらの影響をうけて自分の本当の身体パフォーマンスを発揮できない状態にあります。
その原因は、関節のズレや筋膜の癒着などをはじめ、精神的なもの、着ているもの、食べるものに影響を受けています。
この記事では、その中でも筋膜の癒着にフォーカスして解説していきたいと思います。
筋膜リリース・脂肪体リリースについて
右のイラストは、体表から筋肉にいたるまでの人体の層構造を模式図にしたものです。
人間の皮膚から筋肉までの組織は表面から、表皮、真皮、皮下組織(脂肪層)、浅筋膜、深筋膜、筋肉という構造をなしています。
この中で、本来滑走性があるべき層は、浅筋膜と深筋膜の間です。
この隙間が癒着すると、表皮~皮下組織という着ぐるみのなかで、筋肉が骨格を動かすことに抵抗がかかることになるわけです。
例えば、100ある筋力に30の抵抗がかかるということは、外に向かって発揮する力は70に制限されてしまうということになりますし、その抵抗の分だけエネルギーの消耗が多くなりますので、体力のロスも大きくなってしまいます。
つまり、身体パフォーマンスの低下が起こってしまうわけです。
この記事の冒頭では、競技能力という言葉を使っていますので、スポーツをしている人だけに重要なコンテンツを提供しているように思うかもしれませんが、身体パフォーマンスの向上はなにもアスリートだけのものではないのです。
アスリートがギリギリの身体パフォーマンスで競技を行うということと同様に、ご高齢で膝の痛みなどを患っている方は、日常動作を遂行することが、ギリギリの身体パフォーマンスであってこれを向上する、すなわちQOLクオリティオブライフ生活の質を向上することが大切なのです。
身体パフォーマンス向上のために筋肉をトレーニングすることはとても大切なことですが、本当に効率よく行うためには事前にあるセルフケアをおこなうとよいでしょう。
それは、「脂肪体リリース」や「筋膜リリース」と呼ばれる方法です。リリースとは、「緩める」「解放する」などの意味になります。
すこし難しそうですが、プロが本当に細かく施術する場合以外は解剖学の知識もほとんど必要ありませんので大丈夫です。
では、実際のやり方を動画でご紹介します。
皮下脂肪をつまむことで、皮下脂肪の裏側にある浅筋膜がもし不適切に深筋膜に癒着しているようでしたらはがすことができます。
大腿部は両手でできるので特にセルフケアが行いやすいですが体中どの部位でも応用ができます。
すこし痛いところもあると思いますが、筋肉の出力が上がりますので膝まわりであれば、ケガの後の安定性の向上の助けにもなる方法です。
ぜひお試しください。
ありがとうございました。
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