身体に炎症があるときは、アイシングをすることが常識となっています。
特に捻挫などの急性期には、受傷部位を圧迫し、アイシングをすることが大切になりますが、慢性的に膝の痛みがある場合は冷やせばいいのか?温めればいいのか?迷うところです。
慢性的に痛む場合で、お風呂に入ったり、温めたりすると痛みが楽になる場合は血行が悪くなっていることで痛みがでている状態が考えられます。
その痛みを「阻血性の痛み」と呼びます。
筋肉の緊張により局所的に血行が悪くなるとそれを痛みとして知覚することで異常をしらせている状態と考えられます。
どんな症状も温めれば良いかというとそうではなく疼痛がひどいく炎症が起こっている場合は温めることでより炎症が進みますので痛みが増えることになります。
炎症自体は治るための過程ですから悪いものではありませんが痛みが強いのはとてもキツイので避けたいところです。
そこで、アイシングで冷やすという選択肢を選ぶことが有効になります。
患部を冷やすことで、痛みの感覚が鈍くなり辛さがすこし和らぎます。
アイシングは通常5~10分間ぐらい患部に氷をあて、氷を離したあとに血行が回復して、炎症で生じた発痛物質が除去されるという働きをうながす目的で行われます。
そのアイシングの氷ですが、アイスノンなどの冷却パッドではなく家庭用の製氷皿でつくった氷を、ジップロックなどの密閉できるビニール袋に入れて、すこし水を入れて空気を抜いたものをご利用になるとよいと思います。
氷が溶けるときに炎症部位の熱を奪いますのでアイスノンでもどちらでもよさそうですが、アイスノンですと冷えすぎる可能性もありますので、製氷皿の氷をおすすめいたします。
当てる部位や時間ですが、その目安は「気持ちいいか否か」で決めるのがよいです。
医学書や医療系の教科書など一般的な医療系の情報では、アイシングは10分間ぐらいなどと記述がありますが、どのくらい刺激すればいいかは体に聴く方がより適切な対処になります。
ある場所に氷を当てて気持ち良ければそのまま、しばらく氷を当てます。
すこしでも、その刺激がいやに感じたらアイシングはやめます。
従来のアイシングの定説とは異なりますが、私が考えるアイシング法は操体法という橋本敬三が創始した整体方法の考え方に基づいています。
本来、身体にいいことは気持ちよさとして感じます。
逆に体に悪いことは、不快感として知覚します。
現代の人間は、この原始的な感覚が鈍くなってしまっていて身体によい悪いの判断ができなくなっているようです。
今後、すこしづつ身体の感覚に意識を持つことを取り戻すことで野生の身体感覚をとりもどし、より健康に過ごせるように社会が変化していくことになると思います。
アイシングについては以上になります。
ご参考になれば幸いです。
コメントはお気軽にどうぞ。
ありがとうございました。
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