スポーツに限らず、日常の動作でも膝関節の半月板損傷が疑われるケースがあります。
その半月板とは、どのような組織なのでしょうか?
詳しくみていくことにしましょう。
←横須賀ひざ痛ケアスタジオ代表 岡田雅昌
半月板の構造
半月板は、内と外にそれぞれあり、内側半月板はC型で、
外側半月板はO型に近い形をしていて、線維軟骨で形成されています。
半月板の働き
大腿骨の関節面と脛骨の関節面の凹凸は、きれいに適合していなく、
その間に半月板があることで膝関節の適合性が良くなります。
関節の適合性がよくなることで、圧縮応力が分散し、関節の内圧が
均等になりますので緩衝作用が高くなります。
半月板の動き
膝関節の屈伸運動に伴い、>内側半月板は6mmぐらい、
外側半月板は12mmぐらい前後に動きます。
内と外の半月の動きの違いは、周囲の組織との
連結具合によって生じています。
内側半月板のほうが、内側側副靭帯や半膜様筋などと
連結しているために可動性が少なくなっています。
この運動は、半月板に付着している
半月膝蓋靭帯が膝蓋骨が上に動くことと
大腿骨顆が直接、前方に押すことにより
起こっています。
膝関節を屈曲(膝を曲げる)と半月板は
後方に移動します。
膝を曲げるときには、内側側副靭帯、膝窩筋腱、半膜様筋が後方に引くために半月板が
後方に移動します。
このように正常では膝の曲げ伸ばしに伴って半月板は動きます。
ですから、何らかの原因で本来の動きができなくなっている場合、膝関節の可動域制限や痛みの要因となっていることがあります。
膝関節は曲げ伸ばしの他に「回旋」というねじる動きもできることを、膝関節について学ぶ2 「膝の靭帯」で述べましたが、このねじる動きに伴う半月板の動きはどうなると思いますか?
答え
color: #ff0000;”>脛骨を外旋したときは、外側半月板が前方、内側半月板が後方にずれます。
脛骨が内旋したときは、外側半月板が前方、内側半月板が後方にずれます。
このように半月板は関節の運動に伴い規則性のある動きをしますので、その動きを利用した半月板の損傷部位を特定する整形外科的な検査もあります。
半月板の血管分布
半月板の辺縁部3mm以内ぐらいまでは、血管が分布していますので、半月板の外側部分は損傷しても自然に治癒することが起こります。
しかし、それよりも内奥には、血管は分布していないので、半月板の深部の損傷は自然治癒しにくいといわれています。
まとめ
半月板が動くことは、一般的にはあまり知られていませんが、スポーツ外傷や障害の予防や改善には知っておくべき必須の知識です。
最後に半月板に関連する軽度の膝の痛みについてですが、膝関節の関節裂隙(かんせつれつげき)のところに軽度の痛みを感じることがあります。
裂隙とは、大腿骨と脛骨の関節の合わせ目の溝のところのことです。
押さえると痛かったりしますが、>部位は内側のときも外側のときもあります。
ここに出る痛みは、半月板のズレによることも良くあります。
半月板がずれた状態で、正常な動きをしなくなり曲げ伸ばしにともない、周囲の冠状靭帯などを刺激していることが>原因と考えられます。
この場合、半月板が出っ張っているのを、
指でニューッと押し込むと疼痛が消失する場合があります。
もし、なったらお試しください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
◆ 管理人の整体院「横須賀整体スタジオ」
変形性膝関節症などの運動療法を得意とする膝痛専門からスタートした整体院ですが、根本原因を追究していくと頭蓋骨調整やエネルギー系の痛くない独自の整体法に行きつきました。
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参考文献
新動きの解剖学
ブランディーヌ・カレ‐ジェルマン〔著〕
科学新聞社〔訳〕
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