変形性膝関節症などを患っている場合、膝の裏側が痛むときがあります。
このような膝の痛みの方の多くは病院にいっても治らなかったし、
どうすればいいのかわからないとお悩みのことと思います。
しかし、実は膝の裏側の痛みを自分で軽減する方法があるのです。
膝裏の痛みの解剖学的要因
膝の裏側には、太ももの筋肉やふくらはぎの筋肉から
のびる腱が交差していたり関節包といって膝関節をつつんでいる組織があったり、さらにそれらを補強する側副靭帯という組織があったりします。
靭帯や関節包などの組織は、痛覚神経が豊富なので異常な刺激に対して、身体を保護するために、すぐに痛みとして反応します。
膝の裏側が痛いときというのは、太ももやふくらはぎの筋肉の過剰な緊張が、膝裏の組織に影響を与えている状態と考えられます。
このようなことから、膝の裏側の痛みのセルフケアとしてハムストリングス(モモの裏側の筋肉)のストレッチやふくらはぎのストレッチ、そして、膝の裏側を直接、圧迫する方法を用いることで痛みを軽減することができるのです。
膝裏の痛みのためのストレッチの方法
バランスディスクを使ったふくらはぎの筋肉のストレッチ
こちらの動画のタイトルに「膝の内側の痛みのセルフケア」とありますが、
ハムストリングスのストレッチについて説明していますので掲載しておきます。
膝裏を直接圧迫する方法は、ツボ押しのようにグリグリ深く押し込むのではなく、両手の指先で、膝裏を包むようにやさしく押さえるとよいです。
ぐーっと押さえて10秒数えて、すこし圧をゆるめてという感じで本当に優しくするようにしてくださいね。
関節水腫という症状で、関節に水がたまって膝の関節包の裏側が膨らんでいる場合があります。
このように関節に水が溜まっている場合でも、炎症が落ち着いてきている段階では上記した筋肉の緊張をとるストレッチやマッサージで体液の循環が促されて水が引いてきます。
膝に水が溜まっていると膝が曲げにくいなどの症状があると思いますが、関節の水が引いていくことで、膝関節の動きが楽になり曲がりやすくなってきますので正座がしにくい場合なども上記のストレッチは有効です。
膝の痛みは老化現象で自分では治せないというイメージがあると思いますが、ストレッチなどのセルフケアで改善することは可能ですので、決してあきらめないでくださいね。
ご参考になれば幸いです。
ありがとうございました。
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